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ヒラマサを狙う釣り人であれば誰もが一度は超えたいのが10キロの壁
■10キロオーバーキャッチは釣り人の憧れ
我々のような多くの素人アングラーにとって、魚種を問わず10キロオーバーの魚は一度は手中にしたい憧れのサイズだと思います。
筆者が毎年のように各地への遠征釣行に同行させていただいているとあるグループでは、「誰でもいいから10kgオーバーキャッチ」というのが合言葉になってもいます。
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■10キロオーバーが狙えるヒラマサ
ヒラマサは憧れの10キロオーバーを間違いなく身近に感じさせてくれる魚です。
筆者は10キロ―オーバーのヒラマサを手中にするまで、五島・福江島に通い始めてから足かけ5年もかかりましたが、なかには最初の釣行の1投目でやすやすとキャッチしてしまう強運の持ち主もいるようです。
■五島ではヒラマサも出世魚?
五島福江島の地元の釣り人は誰もが10キロオーバーは当たり前という雰囲気を醸し出しています。
あくまでも筆者個人の感想ですが。
ある年、遊漁船の船長と一緒に五島市内の寿司屋で食事したときのこと。
寿司屋の若大将も釣り好きとのことで話が弾んだ。
前日の釣果の話になり5キロクラスのヒラマサで喜んでいた筆者に対して、若大将はなんだか少し気の毒そうな口ぶりであった。
船長が「内地では5キロでもなかなか釣れないんだよ」とフォローしてくれた。
が、若大将「五島では10キロ未満はヒラマサとは言わず、ヒラスとしかいわないよ」
ヒラマサはブリと違って出世魚ではないのに五島では大きさで呼び方が変わるのだと知った。
五島では10キロ未満はヒラマサではなくヒラス、自慢できる大きさは20キロオーバーということらしい。
さすが五島列島。
スタンダードが異次元。
■10キロオーバーをキャッチしたときの喜び
筆者がようやく初めて10キロオーバーのヒラマサをキャッチしたのは2020年秋のことです。
それまでは7キロが自己記録。
他の魚種も含めても10キロオーバーを釣り上げたのはこのときがはじめてでした。
ダイビングペンシルで11キロのヒラマサをキャッチしたときの感動はここ何年かで一番ぐらいの嬉しい気持ちでした。
それから、変なたとえかもしれませんが、やっと大人になれたような気分。
サッカー選手ならA代表にでもなったような、同じ釣りをしていながら1ステージ上に登ったようなそんな気分でした。
この年の春は新型コロナ拡大感染にともなう緊急事態宣言があり、予約していた五島遠征をキャンセル。
満を持して11月。
Go toトラベルキャンペーンを利用しての五島遠征だった。
たかが釣り。たかが10キロではあるが、いろんな思いがこみ上げて感無量だった。
記念すべき11キロのヒラマサは記念撮影後にリリース。
10キロオーバーをキャッチしたあと釣りにも生活にもなんだか心の余裕が感じられるようになり、しばらくは意味なくにやけたりしながら暮らしていた。
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筆者がキャッチした11キロのヒラマサ©tsuritabel |
ところが約半年後の2021年4月の五島釣行。
釣友の「持っている男」寺さんが筆者の目の前で初日の1投目に116cm16kgのヒラマサをキャッチした。
軽々と私の11キロを超えていった。
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半年後寺さんがキャッチした16kgのヒラマサ©tsuritabel |
おかげで新たな目標ができた。
この釣行の様子を筆者がレポートしたTSURINEWS掲載記事(外部サイトに移動します)