釣ったクロムツを捌いて3枚におろします

 

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今回はクロムツを3枚に下してみます。

皮も身も柔らかく意外とカンタンですが、身割れしやすいのでやさしく扱いましょう。絶命してても鋭い歯に触れると危ないのでくれぐれも注意しましょう。

 ■釣り場での処理

できれば生きているうちにナイフでエラの近くを切り、海水で血抜きしたいところですが、今回の海域はサメ対策で血抜きした海水を海に流してはいけない海域でしたので、血抜きせずに海水氷だけで締めてます。

■クロムツのウロコを落とす

うろこ落とし器でウロコを落とします。クロムツのウロコは薄くて大きめですのでカンタンに落とせます。写真のようにポリ袋を被せて作業するとウロコが飛び散りにくくなります。

クロムツ©tsuritabel


■クロムツのアタマを落とす

包丁でアタマを落とします。皮も身も柔らかく中骨もラクに切れました。

クロムツ©tsuritabel

■クロムツの内臓と血合いを取り除く

胴体の切り口から内臓を取り出し、歯ブラシなどで血合いも掻き出しながら流水で洗いきれいにします。

■クロムツを3枚におろす

両側の身と中骨を切り離して3枚に下し腹骨をそぎ切ります。皮も身も柔らかく切りやすいです。身に残っている骨は骨抜きで抜きます。

クロムツ©tsuritabel

■皮を引く

刺身にする場合は包丁で皮を引きます。包丁はなるべく動かさずに皮を引っ張るようにします。炙りで食べる場合は皮を残しておきましょう。

いかがですか。

クロムツは身が柔らかく捌く難易度はかなり低いと感じました。

ただ、分かっていてもついつい鋭い歯で指などを傷付けがちですので、ご注意ください。

■クロムツのおすすめの食べ方

  今回は、刺身と握り寿司と塩焼きと煮つけで食べてみました。

  握り寿司が圧勝でした。

  刺身も身がもっちりとしてクセがなくほのかな旨味があり美味です。炙りもよし。

  薄切りの刺身にしてシャリに乗せると絶品です。

  塩焼きと煮付けはイマイチでした。

  味は決して悪くありませんが、できたてだと身が柔らかすぎて崩れやすく、箸でつまむと鮭フレークのような状態になります。やわらかいので食べやすいと思うかたもいらっしゃるでしょうが、逆に食べづらくもあり、食感としては物足りなさを感じます。

  という訳で筆者のクロムツのオススメの食べ方は今のところ、刺身、炙り、たたき、なめろう、握りなど生食系です。

 【追記】クロムツの煮付けですが、1日置いた(たたの食べ残し)ものを冷めたままいただいたところ、前日とは一変しており、身が締まり、味も浸みて絶品でした。という訳でクロムツの煮付けはかなりアリです。