釣り人のための五島列島・福江島遠征釣行ライフライン基本情報

 

福江行のボンバルディア機©tsuritabel


沖釣りだけを目的に福江島遠征釣行を検討しているかたに参考にしていただきたい福江島の釣り人用ライフラインの基本情報です。

観光情報は一切ありません。

 

■福江島への島外からのアクセス

五島列島の最西部に位置する福江島への島外からのアクセスは本州、四国、北海道からの公共交通機関での直行の定期便はありません。

基本的な選択肢は長崎か福岡からの空路か水路になります。


 

■それぞれの所要時間

空路

福岡福江島 約40

長崎福江島 約30

※2021年現在福江島に乗り入れしているのは全日空(ANA)とオリエンタルエアブリッジ(ORC)の2社です。JAL系は乗り入れしてません。

水路

福岡福江島(フェリー) 約8時間30

長崎福江島(フェリー) 約3時間10

      (ジェットフォイル)約1時間25

筆者は移動時間の短さを最優先して毎回飛行機を利用しております。

飛行機の場合にご注意いただきたいのは、福江島行きの機体は小型のボンバルディア機が多いので、持ち込み荷物の制約がフツーの国内線よりも厳しい点です。

とくに長尺の荷物は160cm未満のものしか預けられませんので手荷物で釣竿を持っていく場合は要注意です。

また、座席に持ち込める荷物もフツーは3辺合計115cm(55×40×25cm)ですが、福江島行きの機体だと3辺合計100cm(45×35×20cm)と厳しいのでご注意を。

■島内の移動手段

タクシー

福江島では省電力やクリーンエネルギーによるスマートアイランドの取り組みに力を入れているらしく、タクシーは電気自動車やハイブリッド車などの小型のタクシーが多い印象です。

タクシーを呼ぶ場合、釣竿やタックルケースなどかさばる荷物があるときはその旨を伝えて大きめの車にきてもらうようにするのがおすすめです。

ちなみに、筆者が令和34月に訪島した際は、飛行機到着直後にもかかわらず空港に待機しているタクシーはたったの1台だけでした。

先に並んでいたお客さんが乗っていってしまったあと何分か待ってみましたがタクシーが1台も来ません。

そこでしょうがなくスマホでタクシー会社に電話しようとしたのですが、空港という主要スポットにもかかわらず筆者が利用している某社格安スマホは「圏外」で発信できないという状況に陥り、危うく島内移動難民になりかけました。

仲間のスマホで呼んだタクシーは小型で荷物が詰めず。

運転手さんによると自社では小さな車両しかないのとのことで代わりのタクシーも呼べず。

到着早々困ったことになったのですが、このときのタクシーの運転手さんが、ご厚意で、別のタクシー会社に電話してくれたのでなんとか助かったのです。

親切な運転手さんに感謝。

レンタカー

福江港付近はレンタカー店がありますが、五島福江空港付近にはレンタカー店はありません(たぶん)ので、空港からレンタカーを利用したい場合は事前に予約することをおすすめいたします。

予約をするとレンタカー会社の人が空港まで迎えにきてくれるようです。

遊漁船の送迎サービス

事前に連絡をすれば、遊漁船の船長が空港や港まで乗用車で送迎サービスをしていただける場合があります。

釣竿なども安心して積み込めるので非常に助かります。

送迎サービスをしているかどうかはだいたい遊漁船のホームページなどに記載してあります。

ただし、遊漁船ごとに、送迎可能人数や釣行当日以外の対応可否などがちがいますのでよく確認したほうがいいです。

筆者は可能な限りこのような遊漁船の送迎サービスを利用するようにしています。

路線バス

「五島バス」という会社が運営しているようですが、詳しいことはまったく分かりません。

荷物が多すぎる釣り人には無縁の乗り物だと思っています。

 

■宿泊施設事情

地域的には福江港近くの福江地区が栄えており、観光ホテルやビジネスホテルが意外とたくさんあります。民宿などもあるようです。観光地ではありますがシングルルーム客室もけっこうありますのでぐっすり睡眠できてありがたいです。

ただし、2018年に五島を含む地域が世界遺産に登録されたこともあり、観光客も増えていますので早めのご予約をおすすめいたします。

宿泊+航空料金のセットで割安感のある予約方法などもおすすめです。

筆者は主に楽天トラベルの楽パックを利用しています。

 

■飲食店

食事をするお店も福江地区中心にたくさんありますので、夕食に困ることはないと思います。

移住者も増え新しいお店も増えているようです。

ただし、朝食は下手すると難民になることがあります。

沖釣り師の行動パターンでは出船できる日なら、朝ごはんタイムは船の上なので気にする必要はないのですが、凪が悪くて出船できない日の朝食は苦労する場合があります。

筆者の体験では、前日の夜出船できないことが確定した後、ホテルの朝食をお願いしようとしたものの、予約していない人の朝食はもう用意ができないと断られてしまい、翌日スマホ片手に朝食を求めて街をさまようもモーニング営業している飲食店はなかなか見つからず、ようやくとある喫茶店に辿り着き朝食にあり付いた経験があります。


ある日の福江島での夕食©tsuritabel

 

■コンビニエンスストア事情

絶望的に少ないです。島内に5店ほどあるようですが、24時間営業は2店のみとか。以前は全店中堅コンビニチェーンの「ポプラ」でしたが、2021年現在、「ローソン」と「ポプラ」の業務提携により、「ローソン」と「ローソン&ポプラ」にシフトしました。繁華街の福江地区にある「ローソン」は24時間営業です。同地区のホテルであれば徒歩圏内です。(2021年11月19日更新)

 

■お弁当屋さん

福江地区に「ほっともっと」が1店あります。(他地区にも1店あるようです)

夜は23時までとかなり遅くまで営業しています。

朝は6時からと早いには早いのですが、釣り人にはちょっと遅いですね。


■宅急便

ヤマト運輸、佐川急便、郵便局とメインどころ3社の営業所が揃っています。

釣魚をクール便で送る場合、ヤマトは120サイズまでしか対応していないため、ブリ箱クラスはNGです。佐川かゆうパックにしましょう。


         宅急便各社の冷蔵輸送のサイズ制限一覧

©tsuritabel
 



■谷川製函

釣り人の強い味方です。ぜひ覚えておいてください。

各種発泡スチロール箱と保冷剤を販売しています。

ブリ箱クラスの大型の箱も釣具店よりもだいぶ安いです。保冷剤もキンキンに凍った状態のものが1個(500g150円くらいだったと思います。福江港の近くに店舗をかまえています。

小売りがメインではないようですが、事務所で現金売りしてもらえます。

レシートではなく伝票を切ってくれます。

閉店時間が早いのでご注意ください。

 

いかがですか。

福江島遠征計画の参考になれば幸いです。

※上記はすべて記事掲載時点の情報になります


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